明治26年築の民家が今に蘇る

当工房のアトリエとして使用している古民家建築。
明治26年に建てられ、戦後に一度改修されサイディングの白壁で覆われた。その後30年近く放置されたようで、家の中から笹が顔を出すほど荒れた状態になっていた。

今回は骨組みや瓦屋根を残して全面改修した。外壁は黒塗りの木材や漆喰を用い、軒を出して落ち着いた雰囲気に。
建物内部の東半分は、太い柱や梁などの古材を生かした伝統的な空間を再現。一方西半分は、現代の人が気持ちよく暮らせる新築さながらの和モダン空間とした。夕刻、西側のリビングの椅子に座って茶を飲み、山の稜線に沈んでいく太陽の光を身に浴びるのは至福の時。
 
古材の多様な魅力と、暮らす上での快適さをうまく融合させた、空き家復活の可能性を感じてもらい、人が集える場にしていきたいという想いがあり、モデルハウスとしても利用する。
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